第17回 「フィトンチット」
最初にフィトンチットと聞いたときにはなんのことやら分からず、フィとヒを聞き間違えて、検索しても何も分からず終い。最近またその言葉を聞いて間違いに気付いた。
さてフィトンチットとは何か。簡単に言えば森の香り、特に木の香りのことを言う。更に言えば樹木などが作リ出して発散する揮発性の物質で、その主成分はテルペン類と呼ばれる有機化合物。樹木などは自分の勢力を拡大する為、他の植物に対して成長を阻害しようとする。また害虫、病原菌などを寄せ付けないための自己防衛物質を分泌する。これがフィトンチットなんだね。更に木々同士のコミュニケーショ物質とも言われている。名前の由来は旧ソビエトのトーキン博士がこの樹木の営みを見つけ、フィトン=植物が、チット=殺すと名づけた。
このフィトンチットは殺菌、殺虫だけではなく、人間にも大きな影響を与える。それはリフレッシュ効果が主で、自律神経を安定させたり、肝機能の改善、安眠効果など様々な良い作用がある。また殺虫、抗菌作用はもちろん消臭効果などもある。
もちろん全てが人間に良いというわけではない。植物には人間にとって有毒な成分を出すものも数多い。毒キノコの類やトリカブトなど生死に関わるものも多い。しっかりとした知識がないと、とても危険なものが身近にある。だから森には毒もあれば薬もあるということ。
でも知らないところでフィトンチットは僕らの生活のなかに溶け込んでいる。家を建てるときなどに使う木材選びは大切だし、食生活においても何気ないところでフィトンチットは活用されている。例えば木の葉を保存用に使ったり、木で樽を作ったり、ハーブや漢方薬などだったり。
やっぱり自然の力ってすごいんだよね。太古の昔から地球とともにあった生物の力。本来僕たちはこういう力を大切に生きていたんだと思う。それがいつの間にか人間の力が全てであるかのような錯覚に陥ってしまい、大切なものを見失ってしまった。でもやっと気付き始めている。ちょっと遅い気もするけれど。もっともっと自然を大切にして共存していかないといけないね。それが本当の姿だと思うよ。 |
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