第20回 「梅雨」
毎日ジメジメ、ムシムシいやになっちゃうね。しっとりと降る雨は好きだけど、こう蒸し暑いとやっぱり遠慮したい気分。そんな梅雨をおさらいしよう。
梅雨は、北海道や小笠原諸島などを除く日本独特の気象のことで、だいたい5月くらいから7月半ばにかけて毎年やってくる雨の多い期間のこと。梅雨の時季が始まることを梅雨入り、梅雨が終わって夏になることを梅雨明けと言い、日本各地の気象台や気象庁が梅雨入り・梅雨明けの宣言をする。
梅雨はシトシトとあまり強くない雨が長期にわたって続く特徴がある。このためカビや食中毒などが起こりやすいね。春から夏に季節が移り変わる時、大陸にある冷たい高気圧を、太平洋の暖かい高気圧が押し上げようとする。この内容の違う二つの空気がぶつかる所は大気の状態が不安定になり、梅雨前線が発生する。梅雨前線の活動が太平洋高気圧の勢力拡大によって弱まるか、日本海側に押し上げられ、今後前線の影響による雨が降らない状況になったときに梅雨は終わる。
一般に北海道に梅雨はないと言われるけど、これは梅雨前線がおもに本州上に停滞することや、梅雨の終わりには前線の勢力が衰え、北上する速度が非常に速くなっていることから、北海道で梅雨によると思われる降水が観測されないことが多いから。東北地方では年によっては梅雨明けの発表がなされないこともあり、これによって東北地方の夏は実は北海道よりも短いといわれているね。
また小笠原諸島は、早いいうちから太平洋高気圧に覆われて梅雨前線が近づけず、ほとんど真夏のような気圧配置になるためこちらも梅雨がない。その代わり真夏の空気に包まれる期間が長い分、台風が襲来しやすい。
一般に南の地域ほど梅雨の到来は早いね。沖縄などは5月中旬から6月下旬、東北・北陸では6月下旬から7月下旬頃となるのが平均的。そして梅雨明けは、気象庁の宣言によってなるわけではないみたい。
基本的には、南から北の方向に梅雨明けになっていく。ただ前線が一部地域に残存してしまうような場合には、より北の地方の方が先に梅雨明けになる場合もある。過去に、先に梅雨入りした中国地方より後に梅雨入りした北陸地方が先に梅雨明けしたり、関東地方の梅雨明けが東海以西より大幅に遅れたりした例がある。そして梅雨明けの直前は豪雨になることが多い。逆に梅雨明け後から8月上旬くらいまでは「梅雨明け十日」と言って天候が安定することが多い。
梅雨の語源とはいろいろあって、この時期は湿度が高くカビが生えやすいことから黴雨(ばいう)と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」になったという説や、この時期は梅の実が熟す頃であることからという説、この時期は“毎”日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説もある。普段の倍、雨が降るから「倍雨」というのはこじつけ。 |
|