検索で世界は広がる
06/03/30

第7回 「遺伝子操作」


最近では当たり前のこの言葉。生活の中に深く入り込んできているね。遺伝子とは人間の、いやすべての生物の起源や仕組みを知る上でとても重要なキーワード。これまでに遺伝子を研究していくことで多くのことを解明してきた。そして今やいろいろな方面で遺伝子研究は欠かせないものになった。

以前読んだ記事で面白かったのが、脳の遺伝子操作で浮気が直る!?というもの。もちろん実際に人間で行われた実験ではなく、ラットによる実験の結果で分かったことなんだけど、哺乳類には雄が複数の雌と交尾をする「乱婚型」と、ペアボンド(つがいのきずな)によって両親で子供を世話する「一夫一妻型」がある。

「乱婚型」のネズミの脳に「一夫一妻型」のネズミのある特有の遺伝子を移植すると、あら不思議。特定の雌と過ごす時間が2倍に増えたそう。

これが即人間につながる訳ではないし、それが良いか悪いかは一概には言えない。人によって個人差はあるし、文化の違いにより「一夫多妻制」をとるイスラムやアフリカの社会では、それを浮気とは言わないから。

しかし浮気のような感情も遺伝子レベルで起こっていることで、それを操作出来てしまう可能性があるということは、ある意味ですごいことだとは思うんだけど、ちょっとコワイ気もするよね。感情を操作できるということは、人間をも操作できてしまうということにつながっていくんじゃないかな。

その他にも寿命を延ばす老化遺伝子の操作や、疲れない、太らない体をつくる筋肉の遺伝子操作など、いったい人はこれからどういう物になっていくのか期待と不安が入り混じる。

生物は長い年月をかけて進化してきた。それは環境に合わせて生命が種を残すため、自然にその姿を変えてきた。しかし人間の手で、人間のためだけに命を操ってしまうのは“自然”というものに反するよね。全てが人間中心の形をとってしまっては、そうはできていない自然界を作り変えてしまうのではないのかな。

現在でも不治の病というものが存在する。そして続々と新たな病気やウィルスなどが発生している。人は新たな病気が発見されると、その都度それを克服してきた。あらゆる研究とその努力で救われた人は数知れない。しかし“自然”から見ればこのことさえも人間の身勝手な行為でしかないんじゃないかな。

もちろん病気にはなりたくないのは誰しもそう。もし病気になってしまったら治したいと思うのは当たり前のこと。だからここまでという線引きが必要だと思う。研究という名目でいろいろな事が行われているけど、良かれと思うことが思いもよらない方向へ向かってしまうことが今まで多々あった。どんなことにも利益を考えない物は今やありえないけど、最も大切なことは“自然”との共存。そして人間もその一部なんだよ。“自然”と同じ流れで時を刻むことが、自然なんだよね。
もどる

Copyright (C) 2004−2006 Web Magazine 「eccola」
All Rights Reserved